『微妙な人の感覚』を表現するため、デジタルを使う
微妙な人の感覚を表現するためデジタルを使う
「デジタル」という手段を使うことによって、人間が心地いいと思える『面』と『線』を生み出すことも、1つのものづくりの方法だと考えます。。
テクノロジーが、大量生産や効率化のためだけのツールではなく、血の通った人間の微妙な感覚を表現するため。
そのためにこそ、テクノロジーを使っていきたいと考えていきたいのです。
「デジタル」という手段を使うことによって、人間が心地いいと思える『面』と『線』を生み出すことも、1つのものづくりの方法だと考えます。。
テクノロジーが、大量生産や効率化のためだけのツールではなく、血の通った人間の微妙な感覚を表現するため。
そのためにこそ、テクノロジーを使っていきたいと考えていきたいのです。
楽しかったね MENTOSENは、2023年4/22㈯、ピアス&バックキャッチ Log[ログ]とイヤーカフOne Stroke Line[ワンストロークライン]を発表しました。 その新作発表ウィークが4/22~30日まで、東京、世田谷のシンコーストゥディオで開催されました。 素直に、私たちも楽しかった新作ウィークでした。 初日には、発表したピアス&バックキャッチのコレクション『Log02』を巨大化させたAR(仮想現実)で、こんな写真も撮って遊んでしまったり。 多面体工作キットをプレゼントとしてお渡ししたり こんな多面体が簡単にできるセット↓ 多分、一般的なジュエリーの新作イベントとは全然違うと思うのですが、それはそれで、私たちらしいなと思うのでした。 そして、なのより、来て下さった方々が楽しんでいたのが印象的でした。 「ジュエリー」というカテゴリーが窮屈と感じる 世界に名だたるジュエリーブランド。 一方で、最近とても多い個人作家さんたち。 流行りの色々なジェムストーンもきれいだ。 だけど、今生きていく私たちの感覚とそのジュエリーはちょっと違うんだよなあ? 私たちは、そんな「ジュエリー」というカテゴリーの中に押し込められてしまうことにとても窮屈を感じるのです。 モノがモノとして意味を持つには、人とどういう関係性があるのかってことが、とても大事なことのように思えます。 『MENTOSEN』というコレクションでは、従来のジュエリーの価値観とちょっと違う楽しみ方や、クスっと笑っちゃう瞬間があったりしたらいいなと思うのです。 一般的なコマーシャル「ジュエリー」っていうカテゴリーの中に納まらないからこそ、世に出す意味があるように思えます。
先日、東京大学駒場リサーチキャンパス(先端科学技術研究センター)で開催中の山中俊治研究室の最終展示「未来の原画」展を見てきました。 山中俊俊治研究室は、山中俊治さんは、先端技術エンジニアリングとデザインとの関わりをテーマに、「美しい義足」などデザイン性に優れたプロダクトを世に出してきました。 数十年前まで、エンジニアリング(工業的な機構)やデジタルは、『美しいデザイン』というものに、つながっていく思想が希薄でした。 それを、この15年間で、新しいプロダクトを生み出し、デザイン性のエンジニア、あるいはエンジニアリングやデジタルの知識豊富なデザイナー、またはアーティストを育ててきました。 山中俊治さんのプロダクトの基礎は、構想段階で描かれるこの原画。 精密で、そこにアイデアが確立し、つまっている。 工業製品なのに、とても美しいと、思ってしまうのです。 そして、構想段階できちんと練られたアイデアは、CAD(立体造形ソフト)に落としてもきちんと製図できる。 私たちが、日頃、デザインを考えてCADにデータを落としていくときの思考プロセスは、いったいどうだろうか。 原案構想段階で、ここまで立体を捉えられているだろうか?と言えば、なかなか難しい。 エンジニアリングという、まさに機械の機構を考えつくすことで、そこに美しさが生まれるのは、とても興味深いことです。 MENTOSENのテーマ 『デザインとものづくり-人とデジタルの関係を考える』 の一つの解決策は、『機構』をデザインの要素に加え、それが人間的な温かみをつくりだしていくことなのかもしれませんね。 どんなにテクノロジーを駆使しても、最終的にはそこに人の幸福感が生まれないモノはあまり意味がないでしょう。 あらためて、テクノロジーとデザインのいい距離感を感じました。 山中研究室のウェブサイト