なんと、シンコーストゥディオのお店が今月6月12日で開店から60年になりました。東京、世田谷千歳船橋の地で、1966年に時計、宝石、メガネの、小さなお店「伸光時計店」を開店。
シンプルだけど美しいライン。多彩な金属のテクスチャー。カーブのエンゲージメントリングにぴったりセッティングできるマリッジリングなど、デザインの力と日本のクラフトマンシップによってつくりあげられる、テクニカルな結婚指輪(マリッジリング)です。
美しいライン、斬新なストーンセッティング、金属の質感の多彩な表現。デザインの力と日本のクラフトマンシップによってつくりあげられる、テクニカルで独創的なブライダルリング、エンゲージメントリング(婚約指輪)です。
モダンデザインとドイツ 先日、リトアニアを訪れたその次に、ドイツミュンヘンも訪れました。ミュンヘン滞在の目的は、インホルゲンタというジュエリーの展示会を見てくること。そして、せっかくなので、ミュンヘンのギャラリーや美術館も見て回りました。9年前から、ミュンヘンでアーティスト活動をしているコンテンポラリージュエリー・アーティストの寺嶋孝佳さんが、ミュンヘンのギャラリーを案内してくれました。彼は、昨年2024年にコンテンポラリージュエリーのコンペ、シュムックで最高峰とされるホフマン賞を受賞したアーティストです。 バウハウスなどから始まった、モダンデザインをベースに、発展したドイツのアート、工芸、そしてジュエリーは今どんな状況なのかを知りたいとずっと思ってきました。 バウハウスは、1929年から14年だけ存在した、芸術学校です。ナチによってつぶされてしまったけれど、ここの教育理念は後に世界中に広まりました。機能的で無駄のないデザインは、モダンデザインに大きな役割をもたらしました。 ギャラリー 回ったギャラリーの中で、バイエルンアート&クラフト協会Bayerischer kunstgewerbeveのギャラリーは、一般の人でも入りやすく、アーティストのグッズ、作品なども手ごろな価格から買えて、楽しいギャラリーです。 私が行ったときはちょうど、OODD STUDIOS というテキスタイル系のアーティストの展示をしていました。制作動画を見ると、素材はナイロンなどを使用しているようですが、細かい手作業で出来上がっているのがわかりました。 思わず、テキスタイルの小さな作品を購入。 ピナコテーク・デア・モデルネ ピナコテーク・デア・モデルネ (Pinakothek der Moderne) はミュンヘンにある、20世紀以降の現代アート、デザイン、建築などの国立美術館です。トップ画像の展示は有名ですね。 やはり、バウハウスの国だけあって、「デザイン」の展示がとても充実していました。日本人のデザインも多く、倉俣史朗の椅子、NINTENDOのゲーム機などの展示もありました。 さらに地下2階におりると、コンテンポラリージュエリーの常設展示があります。 ミュンヘン・ジュエリーウィークという、コンテンポラリージュエリーの祭典が毎年開催されますが、オープニングはこの美術館のエントランスで開催されるようです。 ドイツでは、ジュエリーをアートとして楽しむ人たちも多くいます。また、ジュエリーアーティストとデザインを行き来しているようなアーティストも多くいて、ジュエリーが楽しい。 モダンデザインがベースにあって、今の私たちの生活にあったシンプルで美しいラインがきちんとジュエリーに生きている。それでいて、クラフト(工芸)の手の仕事が引き継がれている。 そんな感覚が、今の時代のジュエリーには大事だと思います。日本には、まだまだ少ないジュエリーのモダンデザインの考え方。 デザインとは、社会の要望から生まれ、新しい社会をつくりだすために、今までなかった発想で、問題を解決することだと思っています。 だからそういう意識や感覚をもってデザインやものづくりをする。 そんなことも日本のジュエリーにも一石を投じていきたいと思うのでした。
リトアニアに行ってきました
リトアニアの首都、ビリニュスに行ってきました。街のあちこちにアートがあり、一方で北欧的なモダンデザイン+素朴な伝統を感じる素敵な場所。
折り紙がつなぐ 芸術・科学・産業 先日夏休み中の8/11日東大で開催された「折紙がつなぐ芸術・科学・産業 2024」に参加してきました。 折紙がつなぐ芸術・科学・産業 2024 このシンポジウムは東大の舘ラボが中心になって、様々な折紙の可能性を芸術、科学、産業分野でもさぐっていこうという、国の支援を受けての「学術変革領域研究」の一環です。 学術変革領域研究(B)「折紙がつなぐ」 当日は、今までは研究者しか参加しなかったようなシンポジウムが、もっと楽しく折り紙を愛する誰でも参加できる仕組みがたくさんあって、発表者の方々もとても面白い発表でした。 アメリカ在住のロシア人研究者:エカテリーナ・ルカシェヴァ Ekaterina Lukashevaさんの作品 登壇者は、MIT(マサチューセッツ工科大学)の研究者やグラフィックデザイナー出身でトポロジーを研究しているイタリアのアーティスト、折り紙作家、生物学者、洋服デザイナーなど、その道で折り紙構造を用いて仕事をなしえている人たちでした。 いくつかを紹介すると、生物学者の近藤滋先生の発表は、「生物のどこが折り紙なの?」と思ったけれど、 カブトムシのツノがどのように出来上がるか?という研究で、これが、まさに折り紙によって(しわ)で出来上がっているという。 はさなぎの段階ではツノが突起していないそうで、脱皮する時に約100分位のすごいスピードであの立派なツノが出来上がる。 その謎をシワの折り紙構造で解明した。 また、印象深かったのは、A-POC ABLE ISSEY MIYAKE デザイナー 宮前 義之のお話と実演。 A-POC ABLE ISSEY MIYAKEは、布を織る段階で、熱を加えると一部の糸縮んで平面から立体をつくる構造の洋服を発表して、世界に衝撃を与えているけれど、 これが、人の創造性と、テクノロジーの融合であるということがとても分かった。 洋服をつくるとなると、そこに素材があって、手でつくっていくことを基本にしているので、なかなか新しい考えが生まれない。 一歩外界に出ることで、新しい可能性を思いつくようになる。 というお話を宮前さんはなさっていました。 そして、美しいラインというものは、だれが見ても美しいと思えるラインがあって、それを追求するために、気の遠くなるような時間を使って試行錯誤をしているということでした。 このラインは、おそらく合理的な数学的な理由があるのかもしれない。 そこに、人間的な感性を持ちこむことで、完成される。 「感覚」や「感性」という言葉は、得てしてアートやデザインの中でとても重要なこととされるけれど、その背景にはキット数学的な理論があるだろう。 そのように思うのです。 ゴミ箱も折り紙
「デジタル」という手段を使うことによって、人間が心地いいと思える『面』と『線』を生み出すことも、1つのものづくりの方法だと考えます。。
テクノロジーが、大量生産や効率化のためだけのツールではなく、血の通った人間の微妙な感覚を表現するため。
そのためにこそ、テクノロジーを使っていきたいと考えていきたいのです。
楽しかったね MENTOSENは、2023年4/22㈯、ピアス&バックキャッチ Log[ログ]とイヤーカフOne Stroke Line[ワンストロークライン]を発表しました。 その新作発表ウィークが4/22~30日まで、東京、世田谷のシンコーストゥディオで開催されました。 素直に、私たちも楽しかった新作ウィークでした。 初日には、発表したピアス&バックキャッチのコレクション『Log02』を巨大化させたAR(仮想現実)で、こんな写真も撮って遊んでしまったり。 多面体工作キットをプレゼントとしてお渡ししたり こんな多面体が簡単にできるセット↓ 多分、一般的なジュエリーの新作イベントとは全然違うと思うのですが、それはそれで、私たちらしいなと思うのでした。 そして、なのより、来て下さった方々が楽しんでいたのが印象的でした。 「ジュエリー」というカテゴリーが窮屈と感じる 世界に名だたるジュエリーブランド。 一方で、最近とても多い個人作家さんたち。 流行りの色々なジェムストーンもきれいだ。 だけど、今生きていく私たちの感覚とそのジュエリーはちょっと違うんだよなあ? 私たちは、そんな「ジュエリー」というカテゴリーの中に押し込められてしまうことにとても窮屈を感じるのです。 モノがモノとして意味を持つには、人とどういう関係性があるのかってことが、とても大事なことのように思えます。 『MENTOSEN』というコレクションでは、従来のジュエリーの価値観とちょっと違う楽しみ方や、クスっと笑っちゃう瞬間があったりしたらいいなと思うのです。 一般的なコマーシャル「ジュエリー」っていうカテゴリーの中に納まらないからこそ、世に出す意味があるように思えます。
先日、東京大学駒場リサーチキャンパス(先端科学技術研究センター)で開催中の山中俊治研究室の最終展示「未来の原画」展を見てきました。 山中俊俊治研究室は、山中俊治さんは、先端技術エンジニアリングとデザインとの関わりをテーマに、「美しい義足」などデザイン性に優れたプロダクトを世に出してきました。 数十年前まで、エンジニアリング(工業的な機構)やデジタルは、『美しいデザイン』というものに、つながっていく思想が希薄でした。 それを、この15年間で、新しいプロダクトを生み出し、デザイン性のエンジニア、あるいはエンジニアリングやデジタルの知識豊富なデザイナー、またはアーティストを育ててきました。 山中俊治さんのプロダクトの基礎は、構想段階で描かれるこの原画。 精密で、そこにアイデアが確立し、つまっている。 工業製品なのに、とても美しいと、思ってしまうのです。 そして、構想段階できちんと練られたアイデアは、CAD(立体造形ソフト)に落としてもきちんと製図できる。 私たちが、日頃、デザインを考えてCADにデータを落としていくときの思考プロセスは、いったいどうだろうか。 原案構想段階で、ここまで立体を捉えられているだろうか?と言えば、なかなか難しい。 エンジニアリングという、まさに機械の機構を考えつくすことで、そこに美しさが生まれるのは、とても興味深いことです。 MENTOSENのテーマ 『デザインとものづくり-人とデジタルの関係を考える』 の一つの解決策は、『機構』をデザインの要素に加え、それが人間的な温かみをつくりだしていくことなのかもしれませんね。 どんなにテクノロジーを駆使しても、最終的にはそこに人の幸福感が生まれないモノはあまり意味がないでしょう。 あらためて、テクノロジーとデザインのいい距離感を感じました。 山中研究室のウェブサイト
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