Kazuko Nishibayashi
コンテンポラリージュエリー・アーティスト
デザイン - 西林 佳寿子 Kazuko Nishibayashi
ドイツ・コンテンポラリージュエリー・アーティスト女子美術大学卒。ドイツフォルツハイム専門大学聴講生。1993年ドイツ、デュッセルドルフ市にアトリエ設立、ドイツを拠点にヨ−ロッパの各地で展覧会。
現在デュッセルドルフ在住。ドイツでコンテンポラリー・ジュエリーのアーティストとして、長く活動している。
彼女の作品には、常に美しい『面』と『線』が存在します。
一枚の金属の板から、どうしたら美しい造形のジュエリーができるか?
まるで、紙を切ったり、折ったりするように、平面から美しい立体をつくって行きます。
彼女のデザインを見れば、一度デザインした作品が、決して古くならず、長い間ずっと支持され続けているのにもうなずけるでしょう。
ドイツで20年以上もアーティストとして活動し、ヨーロッパ各地のギャラリーと仕事をしています。
ここ数年は、日本でも2年に一度個展を開催しています。
MENTOSENではSurface[めんとせん]・Kosa[こうさ]の原案デザインを提供してくれています。
CADや切削の技術を使うことで、身近に西林テイストを感じていただけます。
Kazuko Nishibayashi のフィロソフィー
かたちと空間
物をみるときには必ずその形と形、=物質との間に必ず空間がある。
空間は空間のみ見ること、又感じることはできない。空間は物と物の間にあってこそ認識される。
形にとっても同じことが言える。空間が有るからこそ形は明解に見えてくる。
私にとっては
空間を造形することは形を造形する事と同じ位、重要な事なのです。
一枚の板から
一枚の板から一つのジュエリーを制作します。
基本的には折り紙のようです。
紙や布からカタチを作り出すのは容易ですが、金属は固く、折ったり巻き付けたり曲げるのは、そう簡単ではありません。
でもシルバーは金属の中でも比較的柔らかく、延びます。
紙に近く、曲げやすく、面白いカタチができます。
様々な要素を付け足して作るより、一つの板から全て作り出すようにしますと負荷がおき、表面や端がゆがんだりします。
偶然に生まれてくるこういった効果を生かすことで、意外なカタチが生まれたりします。
このように2次元の面を3次元の立体に起こしていく作業が私の仕事となっています。