ものづくりについて- インダストリアル・テクノロジーから生まれるデザイン1 切削技術

ジュエリーの切削技術

MENTOSEN ワイヤーカット

よく、工業製品と人のものづくりは相反したもののように、言われるけれど。私にはどうしてもそう思えないのです。

たとえそれが、機械によってつくられたものだとしても、ピシッと切削され金属たちを見ると、とても美しいと感じてしまいます。

ここの板は、ワイヤーカットという技術でカットされています。

この切削技術は、他の精密な工業製品と同じように、やはり人間の経験値や勘が必要になります。

想像以上に、人の能力を必要とされています。

機械はどんどん新しいことができるようになったけれども、その機能をうまく使えるか、使えないかは、結局人しだい。

色々なテクノロジーに触れれば、触れるほど、機械がそこにあれば、高度なものが出来上がるという訳ではないことを、実感します。

機械の複雑なコンピューター制御の設定を、実試行錯誤して、失敗して、またやり直して、その経験と勘で、設定していきます。

 

技術から生まれる、デザインというものがあると思っています。

そのインダストリアル・テクノロジー(工業技術)に、創造性が無いなんてことは全くない。

MENTOSEN Kosa[交差] ナチュラル パールリング

「工業」は「工芸」の進化形ととらえることもできるのではないでしょうか。

実は、今の「工業」で制作に関わっている人たちの、情熱や人間的な「感覚」によって、こういう精緻で美しい製品が生まれてくる。

そしてそのあと、さらに人の手が入り、モノが出来上がっていきます。

MENTOSENの制作には、「切削」という技術が多く使われています。

Kosa[こうさ]ペンダントKosa[こうさ]ピアスは、切削技術によってつくられたリングです。

 by  Akiko Yonei

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